PMBOK第7版を読み解く プロジェクトマネジメントDAY2021

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PMBOK第7版がでる!
6でも予測型、適用型の話がでていたけど
もっと、柔軟になってくる!と界隈で評判

私はPMP所持者です
PMBOK第4版の頃に取ったので
これで、4つめになります

プロジェクトマネジメントDAY2021で
話があったので聞くことにしました

PMBOK第7版

変更点

1.プロセスよりも原則
2.成果物よりも価値

PMBOK第7版の英語版はリリースされている(約250ページ)
日本語版は2021年11月予定

プロジェクト管理の原則とパフォーマンスドメイン

12のプロジェクト管理の原則(行動指針)
スチュワードシップ
テーラリング
チーム
品質
ステークホルダー
複雑さ
価値
リスク
システム思考
適応性と回復力
リーダーシップ
変更

8つのパフォーマンスドメイン(活動・方法論)
ステークホルダー 
計画 
チーム 
プロジェクト作業 
開発アプローチとライフサイクル 
デリバリー 
計測 
不確実性

プロジェクト管理の原則から

・スチュワードシップ
責任をもってやるべきことを行う(職務を果たす)
責任ある行動と意志決定が大事

・価値
チームは期待される価値を最大化するために適応
ベネフィットに貢献できているか

・システム思考
各要因の繋がりと相互作用を理解し、全体の構造を見極めること
全体最適

・適応性と回復力
変化に対応する能力
挫折や失敗から素早く回復する能力
チームが学習して改善するのに役立つ
→ 価値を最大化

パフォーマンスドメイン

・開発アプローチとライフサイクル
プロジェクトの性質に応じてウォーターフォールやアジャイルをを選択すること

・デリバリー
ステークホルダーが満足するためにいかに要件を取り入れて品質に組み込むか
価値を最大化するための品質確保

・不確実性
不確かな要素に有知して適切に対処し、円滑に遂行する活動(リスクよりも大きな概念)

PMBOK第6版からの変更点

章構成が大幅に変更され、さまざまなプロジェクトに対応できるようになった
従来のプロセスベースでは限界があるため変更

10の知識エリア
→ 8つのパフォーマンスドメインへ
成果物重視から価値重視へ
インプット・ツールと技法・アウトプットの記載がなくなった
価値提供システム・価値を焦点とする原則が生まれた
PMBOK6の内容(ベストプラクティス インプット・ツールと技法・アウトプットなど)はデジタルコンテンツへ

プロジェクトごとに柔軟に対応できるスキルが必要
プロジェクトマネージャのみではなくメンバー一人ひとりに向けた内容に変わっている

まとめ

インプット・ツールと技法・アウトプットは別紙扱いになる
個人的には、賛成
もともと、各知識エリアの序文を読め派だったので

ツールを使うための考える必要があることを
形式知としてくれたと理解している
嬉しい・すばらしい

成果物より価値重視
当たり前のことなんだけど、ものすごく重要

レジリエンス(回復力)が明文化されている
一番興味がある

いい意味でくじけても立ち直る力がないと
プロジェクトはすすめられないから
不確実性があるものを対処していくものだから

プロジェクトマネジメントは、
プロジェクトマネージャのみのものじゃない、全員のもの
プロジェクトマネジメントの民主化がPMBOKからも見て取れます

PMBOK第6版までの知識が使えなくなってしまうわけではない印象
ベストプラクティスとして残るし
プロジェクトに適用するための知識やヒントを具体的に確認するにはPMBOK第6版のほうがいい気がします
以前からなのだけど、ちゃんと読み込めば、アジャイルのすすめ方に近いことたくさん書かれていますからね

こちらも参考になる記事です

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