「何を」より「誰が」が優先だとチケット駆動が定着しづらいという仮説

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この記事は Redmine Advent Calendar 2021 12/3分です

こんなこと考えています

きっかけは相談から

同僚からRedmineの利用について、相談があった
「他のチケットに書くべき内容を、
別のチケットに書かれてきているのがあって、
どうすればいいのか悩んでいます
(軽く怒り気味)」

関係会社間で
チケットのやりとりをしているときに
発生した問題のようです

もともとメールでやり取りしていたものを
Redmine化して、ぬけもれを減らそうとして
取り組んでいるもの

「何を」より「誰が」が優先だとチケット駆動が定着しづらいのでは

そのときに、気がついた
誰々が依頼しているものだから、
どのチケットに返してもいいと考えている
「何を」ではなく、「誰が」を優先してしまっているのでは???

「何を」より「誰が」が優先だとチケット駆動が定着しづらいはず

そして、Redmineの愉快な仲間たちと議論開始

「誰が」

属人的
誰がで考えれば、どうやるかについて
言い方悪いけど無関心でいられる

押し付け
ある意味、管理に手をぬける
ふわっとした依頼になり
本当に可能かの判断が曖昧になる

「何を」

結果を大事にしている
どうやれば、どうなっていればいいかを
具体的に考えている証拠

チケットの内容を
関係者全員が理解できるように書くことにつながる

「何を」「誰が」

何を誰がやるかを考える
極論、誰がは
同じ結果が出るのであれば
どうでもいい
負荷も考慮できる

ベースラインをあげるための
ジョブローテーションも可能になる

組織やチームで対応できる方法

つまり

「何を誰が」という主従だと
認識してチケット駆動が性に合う
「誰が何を」派にはなじまないものだろう

人の稼働を管理したい思考 vs
タスク思考・ジョブ思考

具体的にすると

具体的な手順や書き方にまとめると
以下のようになります

<チケットを作成する際に気をつけていること>
1. タイトル名は可能な限り「〜する」で終わらせるようにする
「〜する」と書くことで、「何を」するチケットなのかが明確になる

2. 「何を」したらチケットが終わるのか?という視点で内容を記載する
チケットはどこまでやるものなのかといった
スコープ・終了条件を書くことで
「お見合いエラー」を防いだり、進捗状況が正しく共有出来る

3. 「誰と何を」の視点で記載しないこと
「誰と」を意識すると
「〇〇さんならXXXは分かるから雑でいいや」と
いう思考(=ダメな属人化)に陥ってしまいガチ
問題が起きたときに人のせいになりガチ

<上記を実践してチケットを効果的に書くと得られるメリット>
チケットが対象にしている作業範囲が
明確になるので、分業しやすく、
全体の進捗状況が把握しやすくなる
協力もしやすい

類似の案件が生じた場合に、
参考にしやすく、検索しやすい

過去のチケットを使う事で
作業概要が共有しやすいので、
新しい人が入った場合に漏れが減る、
はじめて作業でも取っ掛かりがつかみやすい

今後考えたいこと

「誰が」なのか、「何を」なのか
どっちが先にくるのかは永遠のテーマだろう
組織論や作業プロセス論などなど

課題達成を管理するより、
属している人を信用してて
「稼働 = 信頼分の仕事はしている」が
十分ならそれでよい

このバランスは難しいのかも

ただ、このバランスが失敗していて
リモートワークがうまく行ってないのでは
と思える話を
たくさん聞く

最初は「誰が」かもしれないが
どこかで「何を」に切り替えられるような

そういう、組織やチームが伸びていく
スケールアップしていく
そんな感触を得ています

誰がを何をに変換できる人が多いほうが
良い組織やチームになっていく

究極的には技術や仕組みで
対人間のギャップをどうやって埋めるか?
を考えるための、深いテーマ

謝辞 ありがとう

Redmineの愉快な仲間たちで
議論や良質のアウトプットの
作成に付き合ってくれた
@akabeko
@ryouma_nagare
@yasssan
@tw_yukia
@bowkoba

そして、きっかけをくれた同僚
ありがとう

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